文月( ふみづき )、 一点の偽りもない青田があって稲穂の「 含む月 」。
梅雨から夏へと移り変わるという季節らしさと自分らしさ。
躍込の踊り月、ぼん( 盆:七月)やりなどして ” あとの祭 ” の馬鹿者にはなりたくない。
七月に何も落とさず、それなりの覚悟を決めて七月を歩き出す。
梅雨が明け、雨は降らない。
空は雲もなく晴れ、風はなく、花も散らない、木の葉も落ちない。
繁らす濃い緑に動くもののない時間の静止。
時の経過を知ろうとしても、変わる自分を知ろうとしても、何も落ちてくるものがなく、何かを知ろうとして願望や欲望をもつだろう。
知ろうとする欲求から離れるかのような弱々しい身振りや緩い握り締めが気づき、隠れたものを知ろうとして探り歩くことができる。
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