7月:明々暗々 ” ライトアップ ”「森の茶屋・菅家亭」

 

 

昼の明かり、戸外から差し込む外光による部屋の明暗、室外の自然光を部屋に採り入れた採光による室内の陰影。
夜の明かり、屋外の間遠に灯った明るさと部屋の灯火にある明暗、光をあてて明るくする外の灯と室内の灯り。
昼夜を通し明々暗々として内と外に光と闇が調和する繊細な明かりに楽しめるとき。

光の届かない真っ暗闇の無光ではなくても、あらゆる方向から放射する全光束でも、見るものの真正面から光があたる全光でも、見るものの背後から光があたる逆光でも、自然光や人工光にただ照らされていただけならば、室内外に光がささない暗さも消え、室内外に特有な陰影も消え、影かたちもなく、柔らかみのある明暗の凄いような美しさと落ち着きは醸し出されてこない。
陰影に含みや趣がなければ、なんとなく気もそぞろに満たされない明暗となり、よほど注意しないと陰影を打ち壊す。
明暗と陰影の精妙な表現を重視し、線よりは現象的な光の把握に重点をおき、素晴らしきものとして、褒め称え、ありがたく思うものとして、もっともデザインすべきことは、物や輪郭ではなく,多岐にわたって明暗と陰影がなされることである。

眠れない暑さの熱帯夜、静かな時が流れるなかで谷崎潤一郎 著「 陰翳礼讃 」に読み耽り、試しに部屋と屋外の照明を消してみることだ。
生活と自然が一体化し、明々暗々に広がる闇に見えてくる美しさを育む陰影に実用的と創造的との区別はない。
美意識に調法術と創作術の核心を余さずデザインしてみよう。

 

 

 

 

 

 

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