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097 : 古今の絶唱

 

 

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ESQUISSE : 097 「 古今の絶唱( 流儀と様式 )” 天蓋 “ 」

 

 

一草一木の裡 あるいは鬼神力宿り あるいは観音力宿る

 

泉 鏡花

 

 

 

 

僕は随分な迷信家だ
いずれそれには親ゆずりといったようなことがあるのは云う迄もない
父が熱心な信心家であったこともその一つの原因であろう
僕の幼時には物見遊山に行くということよりも お寺詣( まい)りに連れられる方が多かった
僕は明( あきら)かに 世に二つの大( おおい )なる超自然力のあることを信ずる
これを強いて一纏( まと )めに命名すると
一を観音力( かんのんりき ) 他を鬼神力とでも呼ぼうか
共に人間はこれに対して到底不可抗力のものである
鬼神力が具体的に吾人の前に現顕する時は
三つ目小僧ともなり 大入道ともなり 一本脚傘の化物ともなる
世にいわゆる妖怪変化の類( たぐい )は すべてこれ鬼神力の具体的現前に外ならぬ
鬼神力が三つ目小僧となり 大入道となるように
また観音力の微妙なる影向( えこう )のあるを見ることを疑わぬ
僕は人の手に作られた石の地蔵に かしこくも自在の力ましますし
観世音に無量無辺の福徳ましまして その功力測るべからずと信ずるのである
乃至( ないし ) 一草一木の裡( うち) あるいは鬼神力宿り あるいは観音力宿る
必ずしも白蓮( びゃくれん )に観音立ち給い
必ずしも紫陽花( あじさい )に鬼神隠るというではない
我が心の照応する所境によって変幻極りない
僕が御幣を担ぎ そを信ずるものは 実にこの故である
僕は一方鬼神力に対しては大なる畏( おそれ )を有( も )っている
けれどもまた一方観音力の絶大なる加護を信ずる
この故に念々頭々かの観音力を念ずる時んば
例えばいかなる形において鬼神力の現前することがあるとも
それに向ってついに何等の畏れも抱くことがない
されば自分に取っては最も畏るべき鬼神力も
またある時は最も親( したし )むべき友たることが少くない
さらば僕はいかに観音力を念じ いかに観音の加護を信ずるかというに
由来が執拗( しつよう )なる迷信に執( とら )えられた僕であれば
もとよりあるいは玄妙なる哲学的見地に立って
そこに立命の基礎を作り またあるいは深奥なる宗教的見地に居( お )って
そこに安心の( ほぞ )を定めるという世にいわゆる学者
宗教家達とは自( おのずか )らその信仰状態を異にする気の毒さはいう迄もない
僕はかの観音経を読誦( どくしゅ )するに
「 彼の観音力を念ずれば 」という訓読法を用いないで
「 念彼観音力( ねんびかんのりき )」という音読法を用いる
蓋( けだ )し僕には観音経の文句 ―― なお一層適切に云えば文句の調子 ――
そのものが難有( ありがた )いのであって
その現( あらわ )してある文句が何事を意味しようとも
そんな事には少しも関係を有( も )たぬのである
この故に観音経を誦( じゅ )するも
あえて箇中の真意を闡明( せんめい )しようというようなことは
いまだかつて考え企てたことがない
否( い )な僕はかくのごとき妙法に向って
かくのごとく考えかくのごとく企つべきものでないと信じている
僕はただかの自( おのずか )ら敬虔( けいけん )の情を禁じあたわざるがごとき
微妙なる音調を尚( とうと )しとするものである
そこで文章の死活がまたしばしば音調の巧拙に支配せらるる事の少からざるを思うに ……

 

泉 鏡花 「おばけずきのいわれ少々と処女作」より

 

 

 

 

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人間の水は南 星は北に拱( たんだ )く乃 天( あま )の海面( うみづら )雲の波立ち添ふや

 

謡曲「 天鼓 」

 

 

 

 

天鼓

 

名宣

ワキ 「これは唐土( もろこし )後漢の帝に仕へ奉る臣下なり さてもこの國乃傍に
   王伯( おうはく )王母とて夫婦の者あり
   かの者一人の子を持つ その名を天鼓( てんこ )と名づく
   彼を天鼓と名づくる事は 彼が母( はわ )夢中に天より一つの鼓降り下り
   胎内に宿ると見て出生( しゅっしょう )したる子なればとて その名を天鼓と名づく
   その後天( にょ )より眞の鼓降り下り 打てばその聲 妙( たえ )にして  
   聞く人 感を( の )催せり
   この由帝聞し召され 鼓を内裏に召されしに 天鼓深く惜しみ 鼓を抱き山中に隠れぬ
   然れども何処か王地ならねば 官人を( の )以って捜し出し 天鼓をば呂水の江に沈め
   鼓をば内裏に召され 阿房( あぼう )殿雲龍閣に据ゑ置かれて候
   又その後かの鼓を打たせらるれども更に 鳴る事なし
   いかさま主( ぬし )の別れを歎き鳴らぬと
   思し召さるヽ間 かの者乃父王伯を召して打たせよとの宣旨に任せ
   只今王伯が私宅へと急ぎ候

一セイ

シテ 「露の世に なほ老( おい )乃身の何時までか 又この秋に 残るらん
   「傅( つた )へ聞く孔子は鯉魚に別れて 思ひの火を胸に焚き
   白居易( はっきょい )は子を先だてヽ 枕に残る薬を恨む
   これみな仁義禮智信の祖師 文道( ぶんとう )の大祖たり
   我等が歎くは科( とが )ならじと 思ふ思ひに堪へかぬる
   涙いとなき 袂かな 
   
   *鯉魚 : 孔子の亡き息子

下歌

   「思はじと思ふ心乃などやらん
   夢にもあらず現( うつつ )にも なき世の中ぞ悲しき なき世の中ぞ悲しき

上歌 

小謡 「よしさらば 思ひ出でじと思ひ寝の
   思ひ出でじと思ひ寝の
   闇乃現( うつつ )に生( ん )まれ来て 忘れんと思ふ心こそ忘れぬよりは思ひなれ
   ただ何故( なにゆえ )の憂き身の命のみこそ 恨みなれ 命のみこそ恨みなれ
ワキ 「いかにこの屋乃内に 王伯があるか
シテ 「誰にて渡り候ぞ
ワキ 「これは帝よりの宣旨にてあるぞ
シテ 「宣旨とはあら思ひ寄らずや何事にて御座候ぞ
ワキ 「さても天鼓が鼓内裏に召されて後( のち ) 色々打たせらるれども更に 鳴る事なし
   いかさま主( ぬし )の別れを歎き鳴らぬと思し召さるヽ間
   王伯に参りて仕れとの宣旨にてあるぞ急いで参内仕り候へ
シテ 「仰せ畏って承り候 さりながら
   勅命にだに鳴らぬ鼓の 老人が参りて打ちたればとて 何しに聲の出づべきぞ
   いやいやこれも心得たり
   勅命を背きし者の父なれば
   「重ねて失はれん為にてぞあるらん
   よしよしそれも力なし
   我が子乃ために 失はれんは( な ) それこそ老の望みなれ
   あら歎くまじややがて参り候べし
ワキ 「いやいやさやうの宣旨ならず ただただ鼓を打たせんとの
   その為ばかり乃勅諚( ちょくじょう )なり
   急いで参り給ふべし

上歌

シテ 「假令( たとい )罪には沈むとも
地  「假令( たとい )罪には沈むとも
   又は罪にも沈まずとも憂きながら我が子乃形見に帝を拝み 参らせん 帝を拝み参らせん
ワキ 「急ぐ間( あいだ )程なく内裏にてあるぞ
   此方へ来り候へ
シテ 「勅諚( ちょくじょう )にて候程に これまでは参りて候へども
   「老人が事をば、御免あ( な )るべく候
ワキ 「申す所は理( ことわり )なれども まづ鼓を仕り候へ
   鳴らずは力なき事急いで仕り候へ
シテ 「さては辞すとも叶ふまじ
   勅に應じて打つ鼓乃 聲もし出でばそれこそは 我が子の形見と夕月の
   「上にかヽやく玉殿に はじめて臨む老( おい )の身乃

次第
  
地  「生きてある身は久方の 生きてある身は久方の 天( あま )乃鼓を打たうよ
   「その蹟礫( せきれき )に習って 玉淵( ぎょくえん )を( の )窺はざるは
   驪龍( りりょう )の蟠( わだかま )る所を知らざるなり
   
   *その蹟礫以下 : 平家物語 長門本 巻第九 翫其積礫不窺玉淵者 未知驪龍之所蟠
   *驪龍 : 黒龍 全身の鱗が黒く 前足が2本しかない 光を苦手としている

シテ 「 げにや世々毎の假乃親子に生( ん )まれ来て
地  「 愛別離苦の思ひ深く 恨むまじき人を恨み 悲しむまじき身を歎きて われと心乃闇深く
   輪廻の波に漂( ただよ )ふ事 生々世々( しょうじょうせせ )も何時までの
シテ 「 思ひのきづな、長き世の
地  「 苦しみ乃海に沈むとかや
   「 地を走る獣( けだもの ) 空を翔( かけ )る翼まで親子のあはれ知らざるや
   況( いわ )んや( にゃ )佛性( ぶっしょ )
   同體( どうたい )の人間この生( しょう )に
   この身を浮めずは何時の時か生死( しょうじ )の海を渡り山を越えて 彼岸に到るべき
シテ 「親子は三界の首枷( くびかせ )と
   
   *三界の首枷 : 三界 すべての世界親は子を思う心に引かされて 一生自由を束縛される

地  「 聞けば實( まこと )に老心( おいごころ )
   別れの涙乃雨の袖
   しをれぞ増( まさ )る草衣身を恨みてもそのかひの
   亡き世に沈む罪科( とが )はただ命なれや明暮の  
   時乃鼓の現( うつつ )とも思はれぬ 身こそ恨みなれ

ロンギ
 
   「鼓の時も移るなり。涙を止めて老人よ( にょ )
   急いで鼓打つべし
シテ 「げにげにこれは大君の かたじけなしや勅命の 老乃時も移るなり
   急いで鼓打たうよ
地  「打つや打たずや老波( おいなみ )の 立ち寄る影も夕月の
シテ 「雲龍閣の光さす
地  「玉の階( きざはし )
シテ 「玉乃床に
地  「老の歩みも足弱く薄氷を履( ふ )む如くにて 心も危( あよお )きこの鼓
   打てば不思議やその聲乃
   心耳( しんに )を澄ます聲出でて
   げにも親子乃證( しるし )の聲
   君も哀れと思し召して 龍顔( りょうがん )に御( おん )涙を 浮かめ給ふぞありがたき
ワキ 「いかに老人
   只今鼓の音( ね )乃出でたる事、實( まこと )に哀れと思し召さるヽ間
   老人には數の寶を下さるヽなり
   また天鼓が跡をば
   管弦講( かげんこう )にて御(おん)弔ひあるべきとの勅諚( ちょくじょう)なり
   心安く存じ まづまづ老人は( な )私宅に歸り候へ
   
   *管弦講 : 管弦を以って弔う法事

シテ 「あらありがたや候
   さらば老人は( な )私宅に帰り候べし

中入

ワキ 「さても天鼓が身を沈めし 呂水( ろすい )の堤(つつみ )に御幸( みゆき )なって
   同じく天( あま )の鼓を据ゑ

待謡
      
   「糸竹呂律( しちくりょりつ )の聲々に 糸竹呂律の聲々に 法事を為して亡き跡を
   御( おん )弔ひぞありがたき。頃は初秋の空なれば
   はや三伏( さんぷく )乃夏闌( た )け
   風一聲( いっせい )の秋乃空夕月の色も照り添ひて
   水滔々( とうとう )として 波悠々たり
   
   *糸竹呂律 : 音楽と音階
   *三伏 : 陰陽五行説に基づく選日の一初つ 初伏 / 中伏 / 末伏の総称
   *滔々 : 世の風潮の勢いに乗って流れいくさま

後シテ「あらありがたの御( おん )弔ひやな
   勅を背きし天罰にて、呂水( ろすい )に沈みし身にしあれば 後の世までも苦しみの
   海に沈み 波に打たれて 呵責( かしゃく )乃 責( せめ )も隙( ひま )なかりしに
   思はざる外( ほか )の御弔ひに 浮かみ出でたる呂水の上
   曇らぬ御代( みよ )の ありがたさよ
ワキ 「不思議やなはや更け過ぐる水の面に 化( け )したる人の見えたるは
   如何なる者ぞ名を名のれ
シテ 「これは天鼓が亡霊なるが 御( おん )弔ひのありがたさに これまで現れ参りたり
ワキ 「さては天鼓が亡霊なるかや
   然らばかヽる音楽の 舞楽も天鼓が手向( たむけ )の鼓
   打ちてその聲出づならば
   「げにも天鼓が證(しるし)なるべしはやはや鼓を仕( つかまつ )れ
シテ 「嬉しやさては勅諚ぞと、夕月かヽやく玉座の邊( あたり )
ワキ 「玉の笛乃音( ね )聲( こえ )澄みて
シテ 「月宮の昔もかくやとばかり        

*月宮 : 月の中にある都 又月の都にあると信じられた宮殿

ワキ 「天人も影向( ようごう )       

*影向 : 神仏が時に応じて 仮にその姿を現す

シテ 「菩薩も此處に
シテ・ワキ 「天降( あまくだ )ります気色にて、同じく打つなり天( あま )の鼓

上歌
  
地  「打ち鳴らすその聲の 打ち鳴らすその聲乃
   呂水(ろすい)の 波は滔々( とうとう )と
   打つなり打つなり汀の聲乃 寄り引く
   糸竹( いとたけ )の手向乃舞楽はありがたや
シテ 「面白や時もげに
地  「面白や時もげに 秋風楽( しゅうふうらく )なれや松の聲
   柳葉( りゅうよう )を拂って月も涼しく星も相逢ふ空なれや
   烏鵲( うじゃく )の 橋乃もとに 紅葉を敷き 二星( じせい )の 館乃前に風
   冷やかに夜も更けて 夜半楽( やはんらく )にもはやなりぬ
   人間の水は南 星は北に拱( たんだ )く乃
   天(あま)の海面( うみづら )雲の波立ち添ふや

   呂水( ろすい )の堤の月に嘯( うそむ )き水に戯れ波を穿ち 袖を返すや
   夜遊( やいう )の舞楽も時去りて 五更( ごこう )の一點鐘も鳴り
   鶏( とり )は八聲( やこえ )のほのぼのと 夜も明け白む 時の鼓
   數は六つ( むつ )の巷乃聲に また打ち寄りて現( うつつ )か夢か
   また打ち寄りて現か夢幻とこそ なりにけれ
   
   *秋風楽 : 雅楽の曲名 七夕の日に楽工の養良が作り長生殿で奏すると 
    冷たい風が吹いてきたので秋風楽と名付ける
   *烏鵲 : からすとかささぎ
   *夜半楽 : 雅楽の曲名 夜になってこの曲を演奏し
    退出音声( 参会者が退場する時の音楽 )として奏す
   *二星 : 牽牛・織女の二星    
   *五更 : 一夜を五つに分けたもの
    初更・二更・三更・四更・五更の総称 一更は約二時間

 

演能 四番目物

 

 

 

 

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096 : 星と泉の美禄

 

 

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ESQUISSE : 096 「 星と泉の美禄( 精粋と賞翫 )” 月影の望刻 “ 」

月は神々の酒盃 / सोम soma 神酒への讃歌 < 梨倶吠陀 ऋग्वेद ṛgveda ; Rigveda >(9:)

 

 

月下独酌 

 

花間一壼酒 獨酌無相親 舉杯邀明月 對影成三人 月既不解飮 影徒隨我身 暫伴月將影 
行樂須及春 我歌月徘徊 我舞影零亂 醒時同交歡 醉後各分散 永結無情遊 相期遥雲漢
天若不愛酒 酒星不在天 地若不愛酒 地應無酒泉 天地既愛酒 愛酒不愧天 已聞清比聖 
復道濁如賢 賢聖既已飲 何必求神仙 三盃通大道 一斗合自然 但得酒中趣 勿為醒者傳

 

李白

 

 

 

 

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月ぬ美しゃ( つきぬかいしゃ )/ 月ぬ夜

 

一.
月ぬ美しゃ 十日三日 女童美しゃ 十七ツ

二.
東から上がりょる 大月ぬ夜 沖縄ん八重山ん 照ぃらしょうり

三.
あんだぎなーぬ 月ぬ夜 我がげら 遊びょうら

四.
寺ぬ大札んが 絹花 黄金花 咲かりょうり

五.
ぴらまぬ家ぬ 東んたんが むりく花ぬ 咲かりょうり 
うり取り 彼り取り なつぃきばし びらまぬ家ぬ花ぶんなー

六.
女童家ぬ 門なんが 花染手布ば 切り落し うり取り 彼り取り なつぃきばし
女童家ぬ 見舞いす

 

沖縄民謡( 童歌 )八重山地方

 

 

 

 

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清夜吟

 

月到天心処 風来水面時 一般清意味 料得少人知

 

邵雍

 

 

 

 

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095 : 命の水と術

 

 

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ESQUISSE : 095 「 命の水と術( 不滅の賜物と時に縛られた生 )” 月影の望刻 “ 」

 

 

INTRODUCTORY SONNET / The House of Life

 

A Sonnet is a moment’s monument,–
Memorial from the Soul’s eternity
To one dead deathless hour. Look that it be,
Whether for lustral rite or dire portent,
Of its own arduous fulness reverent:
Carve it in ivory or in ebony,
As Day or Night may rule; and let Time see
Its flowering crest impearled and orient.

A Sonnet is a coin: its face reveals
The soul,–its converse, to what Power ’tis due:–
Whether for tribute to the august appeals
Of Life, or dower in Love’s high retinue,
It serve; or, ‘mid the dark wharf’s cavernous breath,
In Charon’s palm it pay the toll to Death.

 

Dante Gabriel Rossetti, Introductory Sonnet / The House of Life.

 

 

 

 

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ソネット

 

ソネットとは ある瞬間のモニュメント
永遠の魂が 無限の 時間の
一瞬に捧げるメモリアル
それが 輝かしい祝祭にせよ 不吉な前触れにせよ
敬虔の全き姿において
象牙 或いは 黒檀に書きとめよ
そして 時の移りかわりを乗り越えて
永遠に輝かしめよ

ソネットは コインのようなもの
表では 魂を表示し 裏側では 価値を表示する
夏の収穫の年貢の代金として
或いは 嫁入りの際の持参金として 用いよ
でなければ 三途の川の波止場で
シャロンへの渡し賃として 支払え

 

 

 

 

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094 : 確からしさ

 

 

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ESQUISSE : 094 「 確からしさ( 身を尽くし )」

 

 

希望

 

語り 夢見る 人間たちは数多く
より良き未来の日々のことを
幸福そうに金色に輝くゴールに目指して
見えるであろう 人間たちが走り 追い求めている姿が
世界は 年老いて そしてまたよみがえる
だが人間は 望むのだ 常により良くなることを

希望は 人に命を吹き込む
希望は 陽気な少年たちのまわりを飛び回り
若者を魅了する その魔法の輝きで
希望は 老人といっしょに埋葬されてしまうことはない
なぜなら 老人が墓の中で疲れた人生を終わらせようとするときにも
なお彼は 墓の脇に植えるのだから 希望を

それは 決して空しい 消え去りゆく幻影ではない
愚か者の頭の中で生み出される
胸の中でそれは 高らかに告げているのだ
よりよくなるために われらは 生まれたのだと
そして その内心の声は
欺いたりはしないのだ 希望を抱く魂を

 

 

Hoffnung Op.87-2 D 637  

 

Es reden und träumen die Menschen viel
Von bessern künftigen Tagen;
Nach einem glücklichen,goldenen Ziel
Sieht man sie rennen und jagen.
Die Welt wird alt und wird wieder jung,
Doch der Mensch hofft immer Verbesserung.

Die Hoffnung führt ihn ins Leben ein,
Sie umflattert den fröhlichen Knaben,
Den Jüngling begeistert ihr Zauberschein,
Sie wird mit dem Greis nicht begraben;
Denn beschließt er im Grabe den müden Lauf,
Noch am Grabe pflanzt er – die Hoffnung auf.

Es ist kein leerer,schmeichelnder Wahn,
Erzeugt im Gehirne des Toren.
Im Herzen kündet es laut sich an:
“Zu was Besserm sind wir geboren!”
Und was die innere Stimme spricht,
Das täuscht die hoffende Seele nicht.

 

 

Friedrich von Schiller, Hoffnung.
Franz Peter Schubert, Hoffnung Op.87-2 D 637. 

 

 

 

 

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093 : 永遠性の抽出

 

 

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043_2018

 

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ESQUISSE : 093 「 永遠性の抽出( とらわれの身に )」

 

 

山々

 

われらが眼差しを上へ向ければ
心は信じるのだ 困難に打ち勝てると
天上の世界まで
心は飛んで行きつこうする
人間は 舞い上がれば
もう信じている 雲を突き破ったのだと

だがすぐに 彼は驚きながら気づかざるを得ない
どれほど長くしっかりと 私たちは自分の中に根をおろしているかを
それから探し求める しっかりした仕事の中で
すべての行為が 結びあわされる
決して揺らぐことのない土台に
そして築くのだ 岩のような思考の構造を

そして新たな喜びの中で
彼は見る 険しい断崖をあざけりながら
すべての苦しみを忘れ
彼は ただひとつの願いを感じている
奈落のそばで 陽気でいたいという
気高い勇気が 彼の気高い心の中で膨らんでいるから

 

 

Die Berge Op.57-2 D 634   

 

Sieht uns der Blick gehoben,
So glaubt das Herz,die Schwere zu besiegen,
Zu den Himmlischen oben
Will es dringen und fliegen;
Der Mensch emporgeschwungen,
Glaubt schon,er sei durch die Wolken gedrungen.

Bald muß er staunend merken,
Wie ewig fest wir auf uns selbst begründet;
Dann strebt in sichern Werken
Sein ganzes Tun,verbündet,
Vom Grunde nie zu wanken,
Und baut wie Felsen den Bau der Gedanken.

Und dann in neuen Freuden
Sieht er die kühnen Klippen spottend hangen;
Vergessend aller Leiden,
Fühlt er einzig Verlangen
An dem Abgrund zu scherzen,
Denn hoher Mut schwillt ihm in hohem Herzen.

 

 

Karl Wilhelm Friedrich von Schlegel, Die Berge.
Franz Peter Schubert, Die Berge Op.57-2 D 634

 

 

 

 

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092 : 折れこだる

 

 

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046_2018

 

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ESQUISSE : 092 「 折れこだる( 身をなきになして )」

 

 

酒飲みの歌

 

友よ 集え 輪の中に
ご先祖様のやり方にならって楽しもう
仲間に入れ 声を上げた歓呼に
友情は与えてくれる 喜びの杯を
陽気な酒飲みを楽しませるために
煌くの酒の はじける輝き
さあ この宴会の仲間に入れ
手に手を取って 親しい絆の中
友人たちの中へ 喜んで参加しよう
われら皆兄弟となるのだ
友よ 見よこの煌く盃を
無垢な子供たちが美しい水を喜んで飲むように
大人は美味い酒を飲むのだ
大地から採れた煌くの飲み物を
われらの人生もこうありたいものだ
強く がっしりとして 穏やかで 清らかなもので
われらの友情を讃えて
盃を “ぐいっと” 空にしよう
強く がっしりとして 穏やかで清らかな
これぞ人生だ これぞ酒だ

 

 

TRINKLIED   

 

Freunde,sammelt euch im Kreise,
Freut euch nach der Väter Weise,
Stimmt in lautem Jubel ein.
Freundschaft reicht den Wonnebecher
Zum Genuß dem frohen Zecher,
Perlend blinkt der gold’ne Wein.
Schließt in dieser Feierstunde
Hand in Hand zum trauten Bunde,
Freunde,stimmet fröhlich ein,
Laßt uns alle Brüder sein!
Freunde,seht die Gläser blinken,
Knaben mögen Wasser trinken,
Männer trinken edlen Wein.
Wie der gold’ne Saft der Reben
Sei auch immer unser Leben,
Stark und kräftig,mild und rein.
Unsern Freundesbund zu ehren
Laßet uns die Gläser leeren!
Stark und kräftig,mild und rein
Sei das Leben,sei der Wein!

 

 

Friedrich Schäffer, TRINKLIED.
Franz Peter Schubert, TRINKLIED   D 75  

 

 

 

 

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091 : 逃げ水

 

 

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ESQUISSE_091

 

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ESQUISSE : 091 「 逃げ水 / 地鏡( 蜃気楼 )」

 

 

哀歌( 死の喜劇 ): 夏の夜 / 死の墓地にて

 

ご存知ですか あの白い墓を
嘆きの音を立てながら そこに揺らめくのは
水松( イチイ )の影
水松の上には 一羽の蒼ざめた鳩が
悲しく孤独に 夕陽の内で
歌を鳴っている

病的なほどに 優しい調べが
魅惑的且つ宿命的に
あなたを 苛み
それでも いつも聞かずにいられませんが
天国で嘆息するかのような調べは
愛の天使のものでしょうか

目覚めた魂は あたかも
地下で泣きつつ
その歌に 声を合せているかのよう
忘れられた者の不幸を
クークー鳴く声で 歎いています
いとも優し気な声です

その音楽の 翼にのって
ゆっくり戻ってくるかのようです
それは ひとつの思い出です
それは 天使の形をしたひとつの影で
揺れる光線の内を 過ぎてゆきます
白いヴェールに 包まれています

夜の美女たちが 眼を半ば閉じて
幽けし甘い香りを放ちます
あなたのまわりに
すると 幻影は 物憂げな様子で
あなたに手を延べて 呟くのです
戻ってくるでしょう と

おお もう決して 墓のそばには
私は 行かないでしょう 夜の帳が
黒いマントになる頃に
蒼ざめた鳩が
水松の枝で鳴う
嘆きの歌を 聞きに行かないでしょう

 

 

Lamento( La Comédie de la Mort ): Au cimetière / Les Nuits d’Ete Op.7-5

 

« Connaissez-vous la blanche tombe … »

Connaissez-vous la blanche tombe
Où flotte avec un son plaintif
L’ombre d’un if ?
Sur l’if, une pâle colombe,
Triste et seule, au soleil couchant,
Chante son chant :

Un air maladivement tendre,
À la fois charmant et fatal,
Qui vous fait mal,
Et qu’on voudrait toujours entendre ;
Un air, comme en soupire aux cieux
L’ange amoureux.

On dirait que l’âme éveillée
Pleure sous terre à l’unisson
De la chanson,
Et du malheur d’être oubliée
Se plaint dans un roucoulement
Bien doucement.

Sur les ailes de la musique
On sent lentement revenir
Un souvenir ;
Une ombre de forme angélique ; Une ombre une forme angélique
Passe dans un rayon tremblant,
En voile blanc.

Les belles-de-nuit, demi-closes,
Jettent leur parfum faible et doux
Autour de vous,
Et le fantôme aux molles poses
Murmure en vous tendant les bras :
« Tu reviendras ? »

Oh ! jamais plus, près de la tombe,
Je n’irai, quand descend le soir
Au manteau noir,
Ecouter la pâle colombe
Chanter sur la branche de l’if ; Chanter sur la pointe de l’if
Son chant plaintif !

 

 

Pierre Jules Théophile Gautier, La Comédie de la Mort ( 1838 )
Louis Hector Berlioz Les Nuits d’Ete / Au cimetière Op.7-5  

 

 

 

 

テオフィル・ゴーチエ に : 竪琴の音( ね )をつくして 第1集 / 死後のコレクション

 

友よ 詩人よ 才享( うけし )者よ 君は 闇におおわれたこの世を逃れる
君は この世のつまらぬざわめきを脱け出て 栄光の世界に入る
そして これ以後 君の名は 澄みわたった山頂に輝くの。
君が未だ若くて美しい頃 私たちは 知り合った 私は 君を愛して
私たち二人が 傲然と羽ばたいたとき 幾たびも
心乱れて 君の変わらぬ友情を頼みとした
今や私は 頭上に降る星霜に 白髪の人と変わり
過ぎ去った時代を思い出して 心に偲ぶ
二人の曙に立ち合ったあった あの青春の日々を
戦いを 動乱を 雄叫びの鳴り響く闘争の舞台を
この世に出現した あの新しい芸術を そうだ と叫ぶ民衆の姿を
そして 今はもう 吹き止んだ あの偉大で 崇高な風の音に じっと耳を澄ますのだ

古代ギリシアと若きフランスから生まれた息子よ
死者たちに示した 誇り高い 君の敬意には 希望が満ちていた
だが 君は 未来を見る眼を 一度も閉じなかった
君は テーベの司祭 黒々と立つメンヒル( 巨石遺物 )の足許のドルイド
テヴェレ河畔のフラメン( 祭司 ) ガンジス河畔のバラモン
神の弓に大天使の征矢を番え
アキレウスとロランの枕辺を訪う
神秘で逞しい鍛冶工よ あらゆる光線を捻じ曲げて
ただ一つの炎をつくりあげることが 君には できた
君の魂の内では 夕日と曙のとが出会い
君の実り多い頭の中では 昨日が明日と交差していた
君は 新しい芸術の祖先である昔の芸術を称えた
君は 理解した 名も知れぬ魂が黒雲を縫う稲妻となって飛び立ち
民衆に 語りかけるその時には
その言葉に耳を傾け その言葉を受け入れ 愛し 人々の心を開かねばならぬことを
アイスキュロスやシェイクスピアを痛罵する冷やかしやたちの
卑しい努力を 泰然とした態度で 君は蔑んだ
君は 知っていた この世紀は この世紀の空気を呼吸することを
また 芸術は 変貌によってのみ進歩するものだから
美に偉大さを加えることは 美をひときわ美しくするのだということを
我われは 君が華々しい歓声を上げるのを見た
ドラム( 正劇 )がパリを 餌食のようにつかんだとき
古代の冬が 花月( 四月末から五月末頃 )によって追われたとき
近代の理想を表わす思いもかけぬ星が
燃え立つ空に 突如姿を現わして
燦然と輝いたとき またさらには イッポグリフォがペガソスのあとを受けたときに

私は 墓場の飾りけのない入口に立って 君に敬意をささげる
真実を求めに行きたまえ この世で美を見い出し得た君よ
険しい階段を上りゆけ 暗い段を上り詰めれば
深淵に架かる黒々とした橋のアーチが 仄かに見えるだろう
さあ 世を去りたまえ 上り詰めたときが 最期( いまわ )の時
出で立 鷲よ 数々の深淵を君は 想いのままに見るだろう
絶対を 実在を 崇高を 君は見るだろう
山頂の不吉な風と 永遠の奇跡の
目眩く光を 君は感じるだろう
天の高みから 君は オリュンポス山を見るだろう
真理の世界の高みから 君は人間の迷いを見るだろう
ヨブの迷いやホメロスの迷いさえも
御魂よ 君は 真の神のいる高みから エホバを見るだろう
昇れ 精神よ 偉大となれ 飛翔せよ 翼を開け いざ

生ある者が 私のもとを去るとき 心打たれて 私は その姿を じっと見つめる
死の世界に入ることは 永遠の神殿に入ることだから
人間がひとり死ぬと 天に昇るその姿の内に
神殿に入る私自身の姿を 私は はっきりと見る
友よ 私の運命も終わりを告げて 死を迎えつつあるのを 私は感じる
私は まず孤独の身にされて 死の見習いを始めた
私の深い晩年の空に 星々が昇って 微かに瞬くのが見える
さあ 時刻( とき )が来た 私もまた この世から去る時刻が
長すぎた私の人生の糸は 震えて パルカの剣に触れんばかり
君を運び去った風は 静かに私の体をもち上げ
私は 今や 追おうとする 独りこの世に残された私は 愛してくれた人々のあとを
私を見つめる彼らの目は 私を無限の奥に誘い
私は そこへ駈けつける 閉じないでくれ 墓の扉を

旅立とう あの世へ それが自然の理法( ことわり ) 死を逃れられる者は 誰もいない
すべては 傾く この偉大な世紀も その光芒をひとつ残らず身につけながら
広大無辺な闇に 色青ざめて 私たちが逃げこむあの闇に沈んでいく
ああ 黄昏れに ヘラクレスの火葬檀のために
打ち倒される柏の木々は なんと凄まじい音をたてることか
死神の馬は 嘶きはじめ
嬉々としている この栄えある時代が 終わりを告げようとしているのだから
逆風を征服した この昂然たる世紀が
今や こと切れる おお ゴーチエよ 君もあの世へ旅立つ
デュマやラマルチーヌやミュッセのあとを追って 彼らと肩を並べた兄弟の君も
湯浴( ゆあみ )した人々を若返らせた昔の泉の水は 涸れてしまった
ステュクスも消え 若返りの泉も消えうせた
あの非情な刈り手 死神は 鎌を手にして進み
思いに耽りながら 刈り残りの小麦のほうへと しだいに近づく
さあ こんどは 私の番 夜の闇が私の曇った目を浸す
ああ 鳥のような孫たちの 行く末を案じながら
揺り籠に涙を流し 墓に向かって微笑む私の目を

 

 

To Pierre Jules Théophile Gautier : Toute la lyre / Recueil posthume

 

Ami, poète, esprit, tu fuis notre nuit noire.
Tu sors de nos rumeurs pour entrer dans la gloire;
Et désormais ton nom rayonne aux purs sommets.
Moi qui t’ai connu jeune et beau, moi qui t’aimais,
Moi qui, plus d’une fois, dans nos altiers coups d’aile,
Éperdu, m’appuyais sur ton âme fidèle,
Moi, blanchi par les jours sur ma tête neigeant,
Je me souviens des temps écoulés, et songeant
A ce jeune passé qui vit nos deux aurores,
A la lutte, à l’orage, aux arènes sonores,
A l’art nouveau qui s’offre, au peuple criant oui,
J’écoute ce grand vent sublime évanoui.

Fils de la Grèce antique et de la jeune France,
Ton fier respèct des morts fut rempli d’espérance;
Jamais tu ne fermas les yeux à l’avenir.
Mage à Thèbes, druide au pied du noir menhir,
Flamine aux bords du Tibre et brahme aux bords du Gange,
Mettant sur l’arc du dieu la flèche de l’archange,
D’Achille et de Roland hantant les deux chevets,
Forgeur mystérieux et puissant, tu savais
Tordre tous les rayons dans une seule flamme;
Le couchant rencontrait l’aurore dans ton âmè;
Hier croisait demain-dans ton fécond cerveau;
Tu sacrais le vieil art aïeul de l’art nouveau;
Tu comprenais qu’il faut, lorsqu’une âme inconnue
Parle au peuple, envolée en éclairs dans la nue,
L’écouter, l’accepter;. l’aimer, ouvrir Ies cceurs;
Calme, tu dédaignais. l’effort vil des moqueurs
Écumant sur Eschyle et, bavant sur Shakspeare;
Tu savais que, ce siècle a son air qu’il respire,
Et que, l’art ne marchant qu’en se transfigurant,
C’est embellir le beau que d’y joindre le grand.
Et l’on t’a vu pousser d’illustres cris de joie
Quand le Drame a saisi Paris comme une proie,
Quand l’antique hiver fut chassé par Floréal,
Quand l’astre inattendu du moderne idéal
Est venu tout à côup, dans le ciel qui s’embrase
Luire, et quand l’Hippogriffe a relayé Pégase !

Je te salue au seuil sévère du tombeau.
Va chercher le vrai, toi qui sus trouver le beau.
Monte l’âpre escalier. Du haut des sombres marches,
Du noir pont de l’abîme on entrevoit les arches;
Va ! meurs ! la dernière heure est le dernier degré.
Pars, aigle, tu vas voir des gouffres à ton gré;
Tu vas voir l’absolu, le réel, le sublime.
Tu vas sentir le vent sinistre de la cime
Et l’éblouissement du prodige éternel.
Ton olympe, tu vas le voir du haut du ciel,
Tu vas du haut du vrai voir l’humaine chimère,
Même celle de Job, même celle d’Homère,
Ame, et du haut de Dieu tu vas voir Jéhovah.
Monte, esprit ! Grandis, plane, ouvre tes ailes, va !

Lorsqu’un vivant nous quitte, ému, je le contemple;
Car entrer dans la mort, c’est entrer dans le temple
Et quand un homme meurt, je vois distinctement
Dans son ascension mon propre avènement.
Ami, je sens du sort la sombre plénitude;
J’ai commencé la mort par de la solitude,
Je vois mon profond soir vaguement s’étoiler;
Voici l’heure où je vais, aussi moi, m’en aller.
Mon fil trop long frissonne et touche presque au glaive;
Le vent qui t’emporta doucement me soulève,
Et je vais suivre ceux qui m’aimaient, moi, banni.
Leur oeil fixe m’attire au fond de l’infini.
J’y cours. Ne fermez pas la porte funéraire.

Passons; car c’est la loi; nul ne peut s’y soustraire;
Tout penche; et ce grand siècle avec tous ses rayons
Entre en cette ombre immense où pâles nous fuyons.
Oh ! quel farouche bruit font dans le crépuscule
Les chênes qu’on abat pour le bûcher d’Hercule !
Les chevaux de la mort se mettent à hennir,
Et sont joyeux, car l’âge éclatant va finir;
Ce siècle altier qui sut,dompter le vent contraire,
Expire 0 Gautier ! toi, leur égal et.leur frère,
Tu pars après Dumas, Lamartine et Musset.
L’onde antique, est tarie où l’on rajeunissait;
Comme il. n’est plus de Styx il n’est plus de Jouvence.
Le dur faucheur avec sa large lame avance
Pensif et pas à pas vers le reste du blé;
C’est mon tour; et la nuit emplit mon oeil troublé
Qui, devinant, hélas, l’avenir des colombes,
Pleure sur des berceaux et sourit à des tombes.

 

V. H. 2 novembre 1872. Jour des Morts.

 

 

Victor Hugo, Toute la lyre / Recueil posthume ( 1893 )

 

 

 

 

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090 : 薄明に遠ざかり

 

 

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夕日 / 6 : 秋の木の葉

 

太陽が沈んだ 今宵 雲の中に
明日は 嵐が来るだろう 夕方が そして夜が
そして また 夜明けが 靄に包まれた光が来る
それから 夜 また昼が 時は 過ぎ去って行く

こうして 日々は 過ぎて行く 通り過ぎるのだ 群れをなして
海の上を 山々の上を
銀色の川の上を 森の上を そこで鳴り響く
われらが愛した死者たちの 朧げな哀歌のように

だが私は 日々 頭を次第に深く垂れて
私は 通り過ぎねばならない 喜びに満ちた太陽の下でも 凍りつきながら
私は すぐに立ち去るのだ この祝宴の真っ只中から
それでも 巨大で輝かしいこの世界から 失われるものは何もない

 

 

Soleil couchant /6 : Les Feuilles d’automne

 

Le soleil s’est couché ce soir dans les nuées;
Demain viendra l’orage et le soir et la nuit;
Puis l’aube,et ses clartés de vapeurs obstruées!
Puis les nuits,puis les jours,pas du temps qui s’enfuit!

Tous ces jours passeront; ils passeront en foule
Sur la face des mers,sur la face des monts,
Sur les fleuves d’argent,sur les forêts,où roule
Comme un hymne confus des morts que nous aimons.

Mais moi,sous chaque jour courbant plus bas ma tête,
Je passe et,refroidi sous ce soleil joyeux,
Je m’en irai bientôt,au milieu de la fête,
Sans que rien manque au monde immense et radieux!

 

 

Vicomte Victor Marie Hugo
Les Feuilles d’automne – 35. Soleils couchants 6 Le soleil s’est couché ce soir dans les nuées

 

 

 

 

月天讃歌( 擬古調 )

兜の尾根のうしろより
月天ちらとのぞきたまへり

月天子ほのかにのぞみたまへども
野の雪いまだ暮れやらず
しばし山はにたゆたひおはす

決然として月天子
山をいでたち給ひつゝ
その横雲の黒雲の
さだめの席に入りませりけり

月天子まことはいまだ出でまさず
そはみひかりの異りて
赤きといとど歪みませると

月天子み丈のなかば黒雲に
うづもれまして笑み給ひけり

なめげにも人々高くもの云ひつゝ
ことなく仰ぎまつりし故
月天子また山に入ります

兜の尾根のうしろより
さも月天子
ふたゝびのぞみ出でたまふなり

月天子こたびはそらをうちすぐる
氷雲のひらに座しまして
無生を観じたまふさまなり

月天子氷雲を深く入りませど
空華は青く降りしきりけり

月天子すでに氷雲を出でまして
雲あたふたとはせ去れば
いまは怨親平等の
ひかりを野にぞながしたまへり

 

 

宮沢賢治 Kenji Miyazawa

 

 

 

 

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089 : 堅牢にして硬質な咆哮

 

 

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ESQUISSE_089 

 

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OFFICE KANKE / GK. ( 2018 )

 

 

 

 

ESQUISSE : 089 「 堅牢にして硬質な咆哮( 月に吠える ) 」

 

 

アート(芸術): 1 / 七宝とカメオ

 

そう 作品は より美しい
扱いにくい形のものから出る
………………… そのとき
詩句 大理石 瑪瑙 七宝

偽りの約束など いらないぞ
まっすぐ歩くために
………………… ミューズよ
悲劇役者の窮屈な靴を履くがいい

安易なリズムなど いらない
大きすぎる靴のような
………………… あらゆる足に
履いたり脱いだりできるような

彫像家よ 斥けろ
親指が捏ねる粘土は
………………… 心が他所を
さまようような時には

立ち向かえ カララに
パロスの硬く稀なる白い
………………… 大理石に
純粋な輪郭の守り手たちに

シラクサから 借りよ
確たる自己を主張する
………………… 青銅の
威厳と魅惑にみちた輪郭

繊細な手をもち
追い求めるのだ 瑪瑙の
………………… 縞目に
アポロンの横顔を

画家よ 水彩画を避けよ
固定せよ あまりに もろい
………………… 色彩を
七宝工の窯の中に

青い人魚たちを描け
百様にも尾鰭を
………………… くねらせる
紋章の妖怪たちを

三葉飾りの光背の中に
聖処女とイエスを描けよ
………………… 十字架に
据えられた球を

すべて過ぎゆく 悠遠に
アートだけが 永遠だ
………………… 胸像は
都市の後にも 生きるのだ

厳めしい肖像牌を
農夫が 土の下に見出し
………………… 皇帝の
姿を曝すがいい

神々でさえ 死を免れない
だが 至高の詩句は
………………… 青銅より
強固なままに 残るのだ

彫れ 磨け 刻むがいい
漂う夢が この手強い
………………… 塊に
その姿を 印すように

 

 

L’ART : 1 / Émaux et Camées

 

Oui, l’œuvre sort plus belle
D’une forme au travail
………………… Rebelle,
Vers, marbre, onyx, émail.

Point de contraintes fausses !
Mais que pour marcher droit
………………… Tu chausses,
Muse, un cothurne étroit.

Fi du rythme commode,
Comme un soulier trop grand,
………………… Du mode
Que tout pied quitte et prend !

Statuaire, repousse
L’argile que pétrit
………………… Le pouce
Quand flotte ailleurs l’esprit ;

Lutte avec le carrare,
Avec le paros dur
………………… Et rare,
Gardiens du contour pur ;

Emprunte à Syracuse
Son bronze où fermement
………………… S’accuse
Le trait fier et charmant ;

D’une main délicate
Poursuis dans un filon
………………… D’agate
Le profil d’Apollon.

Peintre, fuis l’aquarelle,
Et fixe la couleur
………………… Trop frêle
Au four de l’émailleur.

Fais les sirènes bleues,
Tordant de cent façons
………………… Leurs queues,
Les monstres des blasons ;

Dans son nimbe trilobe
La Vierge et son Jésus,
………………… Le globe
Avec la croix dessus.

Tout passe. – L’art robuste
Seul a l’éternité.
………………… Le buste
Survit à la cité.

Et la médaille austère
Que trouve un laboureur
………………… Sous terre
Révèle un empereur.

Les dieux eux-mêmes meurent.
Mais les vers souverains
………………… Demeurent
Plus forts que les airains.

Sculpte, lime, cisèle ;
Que ton rêve flottant
………………… Se scelle
Dans le bloc résistant !

 

 

Pierre Jules Théophile Gautier, L’ART / Émaux et Camées.

 

 

 

 

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088 : 冷えたる遠音

 

 

SERIES ≫  縮限に対自する漸近線 / 無限遠点における挙動の含意 ” 深遠な問 ” ( 2018 )

 

 

ESQUISSE_088

 

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ESQUISSE : 088 「 冷えたる遠音 / 甲走り 」

 

 

鐘薄( 薄明の歌 No.32 « À Louis B » の一部 )

 

尖った頂の 暗い塔の中
お前の吐息は そこから揺れる屋根の上まで 降りてくる
おお 吊るされた鐘よ 雲の真ん中で
お前の大きな揺れは 何度も起こるのだ

お前は 今は影の中で眠っている 何も輝くことなく
お前の深い屋根の下 音が底る 微睡む場所で
おお お前のところまで飛んでくる精霊も
黙って お前の沈黙を思う

お前は 感じないか この漠とした本能を 甘美さの充溢を
それは いつでも妹と妹を明らかにする
消えゆく夜が 眠りにつくこの時に

ひとつの魂が お前のそばにいて お前以上に震えていることを
これも 時折 厳かな音を鳴らすのだ
そして 愛の中で 嘆きを響かせる ちょうど お前が 空の中に響かせるように

 

 

La cloche

 

Seule en ta sombre tour aux faîtes dentelés,
D’où ton souffle descend sur les toits ébranlés,
Ô cloche suspendue au milieu des nuées,
Par ton vaste roulis si souvent remuées,

Tu dors en ce moment dans l’ombre,et rien ne luit
Sous ta voûte profonde où sommeille le bruit!
Oh! Tandis qu’un esprit qui jusqu’à toi s’élance,
Silencieux aussi,contemple ton silence,

Sens-tu,par cet instinct vague et plein de douceur
Qui révèle toujours une soeur à la soeur
Qu’a cette heure où s’endort la soirée expirante,

Une âme est près de toi,non moins que toi vibrante,
Qui bien souvent aussi jette un bruit solennel,
Et se plaint dans l’amour comme toi dans le ciel!

 

 

Vicomte Victor Marie Hugo
Les Chants du Crépuscule – À Louis B… 1 Seule en ta sombre tour aux faîtes dentelés
Charles Camille Saint-Saens, La cloche.

 

 

 

 

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